たよりがないのは いいたより2

「ココログ」で書いていたお笑い中心ブログ『たよりがないのは いいたより』姉妹版。

漢・安田章大を見た『俺節』(ネタバレなし)

現在、赤坂ACTシアターで上演中の舞台『俺節』を見てきました。
主演は関ジャニ∞安田章大さん。
休憩をはさんで、第2幕だけでも約2時間、全体で3時間近い長丁場のお芝居でしたが、それを感じさせることなく、終始観客を引き付けて離さない舞台でした。

まだ上演中なので、詳細は避けますが、ストーリーは決して幸せな話ではなく、辛い出来事や苦労するシーンも多いのですが、その中にちょっとした笑える場面や救われる言葉も出てきます。原作がそういう内容だったのかもしれませんが、だとしても、芝居にそれを入れ込み、楽しませてくれるのは作り手の皆さんの素晴らしさだと思います。

ジャニーズのタレントが出演する舞台は、そこばかりにスポットが当たることが多いのですが(見る人の意識や報道の仕方も含めて)、今回の『俺節』は安田さんだけが目立つのではなく、アンサンブルの方々も含め、共演する皆さんと一緒に舞台を作り上げているという印象を受けました。

青森・鯵ヶ沢から上京し、演歌歌手を目指す男が、さまざまな壁にぶち当たりながらも、いろいろな人に支えられて夢に近づこうとする『おれぶし』エイトの中にいる安田さんとは一味違う、「漢・安田章大」が見られる作品です。

これから見に行く方も多いと思いますが、どうぞ楽しんできてください。
私にとっては、「見てよかった」と感じた作品のひとつです。

https://www.instagram.com/p/BVHQutnjGEF/

3時間以上の舞台でしたが、長さを感じさせない最高のお芝居でした。安田くんも良かったけど、他の皆さんも素晴らしく、とてもバランスがとれたカンパニーという気がしました。#俺節 #安田章大 #シャーロットケイトフォックス #福士誠治 #西岡徳馬 #六角精児 #赤坂ACTシアター #土田世紀 #関ジャニ

 

「ドルヲタ手帳」は超使える上に、制作秘話も面白かった!

ジャニーズファン、いわゆる「ジャニヲタ」の間で話題の「ドルヲタ手帳」。
その制作者、飼い猫さんに話を聞きました。

もともとはV系バンドを熱く応援するバンギャル向けの『バンギャル手帳』から始まったもので、制作者の飼い猫さんもバンギャルさん。
そんな飼い猫さんがなぜ「ドルヲタ手帳」を手がけることになったのか、そして制作に関する涙ぐましいデータ収集の方法まで伺っています。

私は「ヲタ」というにはお恥ずかしい程度ですが、関ジャニ∞がきっかけで、ジャニーズに注目するようになりました。今思えば、まだエイトが合宿所に暮らしてた頃だったんじゃないかなー。当時はなんとなく見ていた程度でしたが、だんだんテレビでそつのないトークをする彼らを見て、もともとお笑い好きだった私のツボにはまり、その後、友達の誘いでライブに行ったらもうアウト。すっかり虜になっていました。

ただ、過去をさかのぼれば、バンドのライブに熱心に通っていた時代もあり(V系じゃないけど)、だから、飼い猫さんの話はいろいろ興味深く聞かせていただきました。そして、飼い猫さんの真摯な姿勢にも感動。ジャニーズのことに詳しくないから…ということで、主にTwitterでいろいろ調べて、ジャニーズファンが喜ぶもの、必要なものを割り出したのだそうです。

残念ながら、商品は完売していますが、すでに来年分制作に向けた動きがスタートしています。
運良く買えた方、買えなかったけど来年は絶対欲しい!という方、まずは飼い猫さんの「ドルヲタ手帳」Twitterをフォローして、今後行われるアンケートに協力しましょう!

twitter.com


今さらながら、関ジャニ∞@メトロックのこと

初回が『やすらぎの郷』の話だったのに、2つめの記事は関ジャニ∞がメトロックに出たよ、という話題です。
もう今さら過ぎてひどいけど、とりあえず、これについて私がツイートしたことをまとめておきます。
あとで追記する予定。あくまでも予定だけど。

「団体芸」もご愛嬌!? 『やすらぎの郷』を見続けてしまう理由

開始直後から各所で話題のドラマ『やすらぎの郷
平日昼間に放送する「シルバードラマ」という、仕事をリタイアした高齢者をターゲットにしたドラマのようですが、開始直後は今のテレビに対する批判が語られ、想定より若い世代もひきつけることになりました。私もそんなところから見始めた視聴者の一人。今ではすっかりハマり毎日欠かさず見ています。

最近は、テレビ批判は鳴りを潜め、老人ホーム「やすらぎの郷」で巻き起こるさまざまな出来事を中心に話が進んでいますが、それでも見続けてしまう理由には、全体の分かりやすさがあると思います。

このごろは一話完結形式の連続ドラマでも、全体に流れる伏線があったり、敵だと思っていた人物が実は味方だった、というように登場人物の関係性が変化したり…と、視聴者にいろいろ考えさせるドラマが当たり前です。ところが、『やすらぎの郷』はそれがない。しかも、かなり最近まで登場人物の役名とあだ名が毎回テロップで表示されていました。だから、視聴者はストレスフリーでストーリーを追いかけることができるわけです。

ドラマに限ったことではありませんが、テレビを見ていると必ず一つや二つ、分からないことが出てきます。セリフに登場する言葉や、誰と誰がどういう間柄だったか、など。両親などを見ていると、年を取るにしたがってそういうことは増えてくるのだなあと思います。日本は高齢者が増えると言われながらも、テレビはまだ若い世代に向けて発信されているものが多く、年寄りがついていけないものも多い。それをやすらぎの郷』は「シルバードラマ」として丁寧に作り上げ、きちんとクリアしています。登場人物が少ないわけでもなく、また、毎回、石坂浩二演じる菊村栄が目を白黒させるほど、さまざまなことが起きる老人ホームの話でありながら、ストレスなく楽しめるというのは、脚本の倉本聰先生(つい「先生」と言ってしまいますね・笑)の力はもちろん、携わる人たちの努力によって成り立つものであり、それがずっと見続けられる大きなポイントになっていると思います。

もしストレスを感じるところがあるとするなら、出演者のせりふ回しや間(ま)が微妙に怪しい時でしょうか(笑)。でも、そんな場面でも誰かがしっかり演じてくれる。もしかしたら、このドラマはある種の「団体芸」みたいな見方もできるのかもしれません。

元スター女優たちがもう一花咲かせたいと脚本家に言い寄ったり、やすらぎの郷での出来事を小説にして発表する人がいたり、いつまでもダンディを気取りたい俳優が登場したり…と、なかなか安らぐことのない『やすらぎの郷』。始まった当初は名俳優たちをダシにして、今のテレビ業界を痛烈批判するドラマかと思っていましたが、どうやらその推測は間違いだったようです。

昨日、本屋でこのドラマのシナリオ本を見つけてしまいました。上巻・中巻が出ていて、上巻でさえまだ放送されていない回が含まれています。チラッと読みたい、でも放送まで待ちたい…少し葛藤した末、来週分をパラパラと眺めてみました。予告として放送された通り、来週は冨士真奈美津川雅彦が新たに登場。またもや問題が起きそうで、さらに久しぶりにテレビ業界に関する話も出てくるような…。詳しいところまでは読みませんでしたが、今後も菊村先生が驚くような出来事が止まらないようです。

最近の私は、『やすらぎの郷』に加え、Eテレの子ども向け番組にもハマっています。どんなメディアでも製作者が訴えたいターゲットがいるはずですが、大まかな範囲こそあれ、そこから多少はみ出た層にも、想定していた視聴者とは別の目線で感じてもらいたいところがあるのかも…などと、都合よく解釈しています。

※今年に入り、こちらの本体ブログをときどき書いています。よろしければご覧くださいませ…。