たよりがないのは いいたより2

「ココログ」で書いていたお笑い中心ブログ『たよりがないのは いいたより』姉妹版。

「病院ラジオ」で思い出したこと

ブログの更新は久しぶりです。
昨日、サンドウィッチマンが出演した「病院ラジオ」という番組を見ながら、かつて伊達さんにインタビューしたときのことを思い出し、2つのツイートをしました。

すると、リツイートやいいねをしてくださる方がたくさんいて、何気なくツイートした私はあまりの反響の多さに驚き…。きっと、伊達さんの話に何かを感じた方が多かったのだと思います。

そこで、皆さんへのお礼というわけではありませんが、そのときのインタビューをここに改めてコピペします(本家は埋もれかけているので)。なお、インタビューは2013年に行ったもので、富沢さんは当日、急病で残念ながらお会いできませんでした。
いつかお2人にお話聞けたらいいなあと思っています。同じ東北出身者でもありますし(笑)。

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聴覚障害者向け字幕をつけるチャレンジはカッコいい」 サンドウィッチマン伊達みきおさん 独占インタビュー

今回のDVDは“次に生かすためのチャレンジ” 

「『サンドウィッチマンライブツアー2012』を字幕つきで出すことになったのは、耳の不自由な知り合いから『お笑いDVDを見たことがない』と聞いたのがきっかけでした。

富澤にも相談して軽い気持ちで決めたんですが、字幕を入れることにしたのはDVDの発売が決定したあと。だから、事前に字幕の内容をチェックをする時間がありませんでした。

でも、今回は“次に生かすためのチャレンジ”。まず、やってみることを大切にしました。今はこの試みを“次に生かす”ため、全国60か所の聴覚障害者の団体に送り、感想をいただいています。その中には、『今までは、字幕がついてないからDVDを買ったことがなかった』という声もありました。

ただ障害者の方から指摘されて気づいたんですが、書き方によって字幕でオチが分かってしまう場合があるんです。僕たちのコントや漫才では、言い間違いが笑いにつながっているものが多くあります。その面白さを伝えるためには漢字で書くのか、それともカタカナやひらがなを使ったりしたほうがいいのかを考える必要があると感じました」。

高校時代に経験したボランティア活動から福祉の道へ

「僕は芸人としてデビューする前、5年間、福祉関係の仕事をしていました。高校時代、女の子と知り合えるという不純な動機で(笑)、2泊3日のボランティア活動に参加したんです。

その中で同世代の耳の不自由な人たちに出会い、今井美樹さんの『PIECE OF MY WISH』という曲を手話で教わりました。そのことにとても感動したし、初めて障害を持つ人と接したことで世の中にはいろいろな人がいるということを実感しました。その後、耳が不自由な方が多いことも知り、福祉の世界に踏み出すきっかけになりました。

こうした経験をしたおかげで、聴覚障害者向け字幕が特別なものではなく、付いていて当たり前のものと考えられたんだと思います」。

“お笑いDVDのバリアフリー化”のために

「漫才やコントは毎回セリフが微妙に変わったり、アドリブが入ったりします。だからお笑いDVDには字幕がつかなかったのかもしれませんね。でも、今まで字幕を入れていなかった分野の作品に、字幕をつけるチャレンジはカッコいいと思います。

次回以降の単独ライブのDVDにも、字幕をつけて出すことを計画していますが(注釈:最新の『サンドウィッチマン ライブツアー 2017』まで、サンドウィッチマンのライブDVDは日本語字幕付きで出ている)、次はもう少し丁寧に取り組もうと思っています。また、もっと聴覚障害者向け字幕を広めるために、今も周りの芸人に呼びかけたり、テレビでこのDVDについて話したりしています。パッケージに『字幕対応』と書いてあっても、何の違和感もないですよね? 

近い将来、お笑いDVDの世界でも“バリアフリー”が当たり前になることを願っています。そして、お笑いのライブDVDの字幕作成に興味がある方は、是非、実際に劇場に足を運んで、その雰囲気を味わってほしいですね」。

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ちなみに、「病院ラジオ」は8月19日(日)午前9時00分から、NHK総合で再放送があるそうです。見逃した方、ぜひご覧になってください。

www.nhk.or.jp